ラブグッズの一つとして欠かせないローション。
コンドームなどに並んでドラッグストアに置かれていたり、ディスカウントストアにジョークグッズとして売られていることも。
一般的にはジョークグッズや、おもちゃの類というイメージが強く、見たことはあっても使ったことはないという人がほとんどかもしれません。
そんなローションの知っているようで知らないタイプや成分・特徴を紹介します。
ローションには２種類ある
ローションはセックスの時に使う、ぬるぬるしたゼリー状の液体です。
実はローションには2種類あることを知っていますか？
一つはラブホテルなどにも置いてある、ぬるっとした触感を肌に塗って楽しむラブローション。大きなボトルの「ペペ・ローション」が一番有名かもしれません。
そしてもう一つは潤滑ゼリーといい、主にドラッグストアに置かれているチューブ状のローションです。潤滑ゼリーは肌ではなく、性器に塗って使います。
ラブローションと潤滑ゼリーの違い
ローションにはラブローションと潤ゼリーの2種類あります。
この2つは似ているようで、実は全く違うものです。
それぞれの特徴や成分を見ていきましょう。
ラブローション
体の外側に塗って使うものです。
セックスやマッサージなどパートナーとのスキンシップのときに用います。
代表的な成分にはポリアクリル酸ナトリウムというものがあり、粘度が高くぬるつきが強い液体です。
このポリアクリル酸ナトリウムは膣など体の内側に入ってしまうと排出されにくく、かぶれの原因になってしまう恐れがあります。そのため、性器に塗って使うことは推奨されていません。
また、シャワーなどでしっかり落とさないと肌の弱い人はかゆみや荒れを起こしてしまう事もあります。
潤滑ゼリー
性器（体の内側）に塗って使うものです。
性器に潤いを与えることで、挿入時の痛みを軽減したり性交痛を和らげることができます。
主成分はグリセリンと水で、ローションよりも粘りやぬるつきは弱いです。
グリセリンと水だけで作られているので、肌に優しく、体の中に入っても問題ありません。
もちろん肌に塗って使うこともできますが、触感という点ではローションと比べて少し物足りなく感じるかもしれません。
ローションはいつ使う？
ローションが活躍する場面はいくつかあります。
挿入時
性器の潤い不足のため、女性が挿入時に痛みを感じることがあります。
実は女性の約半数が性交時に痛みを感じたことがあると言います。
愛撫を十分に行っていても、その人自身の体質であったり、緊張やストレスにより濡れにくいことも。
もしも潤い不足で、滑りが悪ければ女性は挿入時に痛みを感じてしまいます。
痛みを感じながら続けるセックスは、快感とは程遠いものになってしまいますし、最悪の場合、性器を傷つけてしまう恐れがあります。
もし、挿入時に性器の痛みを感じるようであれば、迷わず潤滑ゼリーを使いましょう。
愛撫・マッサージ
愛撫やマッサージなどに使って、パートーナーとセックスのムードを盛り上げることができます。
普段と違う刺激が、ただ指が肌をなぞるだけでも気持ちよく感じさせてくれるでしょう。
また、バストや性器などデリケートな箇所に塗れば、愛撫の力が強すぎて不快に感じることもありません。
自慰
ローションを使えば、いつもの自慰が一味違ったものになるはずです。グッズなども使って、思う存分自分の体を愛撫してあげましょう。
パートナーとセックスする前に、ローションを試して使ってみるのも良いですね。挿入時に必要なローションの適量が分かります。
挿入時のローションの使い方
ここではローションの使い方を説明します。
使うタイミングは、性交の直前が良いでしょう。
あまり早く使ってしまうと、乾いてしまうことがあるからです。
- 清潔にした手にローションを取ります。（出す量は商品のパッケージなどに書いてあります。そのまま塗ると、ひやっとするので、できれば手で温めてあげるとベストです。）
- ローションで潤した指で入口付近を優しくマッサージするように塗ります。（このとき、無理に奥まで指を入れて濡らそうとしなくても大丈夫です。もし、適量が分からない、この量で良いか判断ができないという場合は、指が入るかどうかを試してみましょう。）
もしも、スムーズに入らなかったり、痛みを感じるようならローションの量が足りていません。ローションを足して再度試してみましょう。
性器が十分に潤って準備が整ったら、挿入してもよしグッズや指で楽しんでも良いでしょう。
もし、乾きを感じるようならその都度ローションを付け足しましょう。
使用後はローションのついた箇所をよくシャワーで洗い流しましょう。
ローションの種類
ローションにはいくつか種類があり、それぞれ使用感や使う場面が異なります。
ウォーターベース
水分を多く含むタイプのローションです。
膣の分泌液の成分に近いので、体に馴染みやすいのが特徴。
ヌルヌル感はあるものの、サラッとしていて粘度は低めです。
ティッシュなどですぐに拭き取ることができ、洗い落としやすいのが嬉しいポイント。
ただ、時間が経つと乾いてきてしまうので、長時間の使用には向きません。
挿入する直前に、潤いを足すという使い方が向いているでしょう。
シリコンベース
ウォーターベースよりも乾きにくく、粘度が高いのが特徴です。
少量でもよく伸び、長時間潤いが続くので継ぎ足す手間が少ないのも魅力。潤滑力が高いので、膣だけでなくアナルにも使えます。
オイルベース
通常のローションとは違うオイルならではのヌルヌル感が楽しめます。
オイルなので乾きにくく、肌にも優しいので他のローションではかぶれてしまった人にもおすすめです。
併用する際はウレタン製のコンドームを選ぶと良いでしょう。
ローションの成分
肌や性器などデリケートな部分に触れるものですから、使用の際は成分を確認しましょう。
低刺激なものかどうか、性器に使うことができるかはパッケージに表示があります。
「ジョークグッズ」と書かれているものは肌への安全性を確認できていない商品なので、性器への使用は避けましょう。
ポリアクリル酸ナトリウム
ぬるっとしたテクスチャーが特徴で、粘度が高いです。ポリアクリル酸ナトリウムが主成分の商品はリーズナブルで、たっぷり使いたい人に最適です。しかし性器に直接塗るとかぶれてしまう恐れがあるので、挿入以外の場面で楽しむのが良さそうです。
ポリクオタニウム
先述したポリアクリル酸ナトリウムに近い使用感ですが、肌に優しい成分です。潤滑力と低刺激性からみて、バランスのよい成分と言っていいでしょう。乾燥が気になる人や、敏感肌の人におすすめです。
カルボキシビニルポリマー
さらっと滑らかな触り心地です。基礎化粧品にも使われている成分のため、肌への安全性はばっちり。低刺激ですが、乾きやすいため長時間の使用を避けるか、こまめに足して使うと良いでしょう。
グリセリン
体液に近い成分で、デリケートな膣内に入っても刺激が少ないです。
水のようにさらっとしているので、ローションのべたつきが気になる人はグリセリンが多く入ったローションを使うと良いでしょう。たっぷりと使うのではなく、挿入時の部分的な仕様をおすすめします。
ローションのタイプ
ローションは基本的に無味・無臭・透明タイプの物がほとんどです。
しかし中にはちょっと変わったタイプの商品もあります。
香り・味付き
花やフルーツのいい香りがついたローションは、ラブタイムの雰囲気作りにもぴったりです。特別な日のとっておきローションとして使うのもいいですね。
また、オーラルの味や匂いが苦手な人におすすめの味付きタイプも。
食品原料で作られているので、塗るだけでなく舐めてもOK。味付きローションを使うことで、普段はやらない新しいプレイに挑戦できるかもしれませんね。
温感・冷感
メントールが入ってスースーとする冷感タイプや、塗ったところからじわじわと熱が湧き上がるような温感タイプのローションがあります。
ローションの粘りやぬるつき感に、普段は感じられない刺激をプラスすることができます。
セックスはもちろん、オナニーにも新たな快感を取り入れることができるので、一人の時間も楽しめますね。
入浴剤
お風呂に入れてローションバスを作れるアイテムもあります。
絡みつくようなとろみ感を全身で感じることができ、パートナーと官能的なバスタイムを楽しめます。ローションバスで非日常の感覚を味わえば、セックスのマンネリ感も克服できるかもしれません。
容器
容器には様々な大きさ・タイプがあります。用途に合わせた最適なものを選びましょう。
ボトルタイプ
ラブローションに多いタイプです。
口が広く、1回でどっと多量のローションが出せるので、たっぷり使いたい人にはこのタイプがおすすめです。粘度の高いラブローションの入った大容量タイプなら、水やお湯で薄めて使うこともでき、コスパが良いでしょう。
しかし、あまり大きすぎるサイズだと使い切る前に劣化してしまいます。概ね3ヶ月〜半年で使い切るようにしましょう。
ポンプタイプ
キャップを開ける必要がないので、手を汚さず付け足したいときに役立ちます。ボトルタイプよりも空気との接触が少ないので劣化しにくいのが特徴です。中～大容量タイプでシンプルなパッケージのものが多いので、ベッドサイドやお風呂に置いても浮いた印象になりません。
チューブタイプ
潤滑ゼリーに多いタイプです。可愛らしく清潔感のあるデザインが多く、パッと見た感じはハンドクリームのチューブにも見えます。ボトルやポンプに比べて容量は少ないですが、場所をとらず持ち運びにも便利です。まずは使い心地を試してみたい人にぴったり。ドラッグストアで手に入る手軽さも嬉しいですね。
分包タイプ
必要な分だけをポーチに入れて持ち運べます。使い切りができるので衛生的。お気に入りのローションを旅行先やラブホテルに持っていきたいときに役立ちます。
まとめ
セックスは最も高度なコミニュケーションと言われています。
通常のコミニュケーションと同じで、どちらか一方に痛みや負担を強いて行われるセックスは決していいものとは言えません。これまで築いてきた信頼関係が壊れてしまう恐れもあります。もし、愛撫や挿入などセックスの際に痛みを感じるようであれば、迷わずローションを使いましょう。
ローションの滑らかな触感やいい香りはラブタイムを充実させてくれる効果もあります。
ジョークグッズのイメージが強く、手に取りづらい人も多いかもしれませんが、パートナーとの愛情を深めるには手軽で使いやすいアイテムです。
一度、パートナーとのセックスに取り入れてみてはいかがでしょうか。
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