性的嗜好で一番ポピュラーな分類といえば、おそらく「S」と「M」ではないでしょうか。
もちろんどちらにも属さない、言うなれば「N(ニュートラル)」の方もいますが、多くの方は程度の差こそあれ、「S」と「M」どちらかの傾向があります。
しかしながら「自分は強いMである」と自覚のある女性でも、「自称Sの男性は嫌い」という考えを持っている方が一定数います。
では、そういった女性の言う『自称S』と、自称ではない『本当のS』とでは、何が違うのでしょうか。
あなたのそれは、自称Sなだけで、『自己中なセックス』になっていませんか?
女性が喜ぶ、『本当のS』とは?
そもそもの定義として、SMのSとはサディズムの略です。
日本語訳で加虐性欲などとも呼ばれますが、相手に身体的もしくは精神的に苦痛を与えることによって性的快感を得る性的嗜好のことです。
SMという言葉のイメージとして、鞭やロウソクを使ったプレイを思い浮かべる方もいると思います。
もちろんそれだけでなく、もっとソフトな、例えば相手を軽く焦らしたり、ちょっとした言葉責めをするのも立派にSの傾向があると言えるでしょう。
しかしながら、それらのプレイは決してされる側、すなわちMな方の同意なしには行えないことです。
焦らしや言葉責めといった軽度なプレイであれば、される側も強く抵抗することは少ないため、あまり意識しませんが、これが鞭やロウソクといったハードなプレイだったら、同意なしに行えば立派な暴行行為になってしまうでしょう。
『自称S』と『本当のS』の違いはなにか?
結論からお伝えします。
『自称S』と『本当のS』の違いは、気遣いの差です。
つまりは、セクマナ(=セックスマナー)があるか、ないかです。
『自称S』と呼ばれる男性(=セクマナのない男)を、女性はなぜ嫌うのか。
具体的に話を聞くと例えば・・・
・自分のしたいプレイのみを押し付ける
・フェラチオは要求するものの、クンニリングス等の前戯はしない
・自分勝手なタイミングで挿入をして、自分勝手なタイミングで果てる
・アフターセックス、ピロートークなどなくすぐに寝ちゃう
といった話しを、よく聞きます。
話を聞いた女性の主観ではありますが、誰が聞いてもダメな例なのがわかります。
つまり『自称S』とは・・・
という考えを持っている人間なのです。
セクマナなんて考え方は、1ミリも持ち合わせていないでしょう。
それはつまり性的嗜好以前の、単なる自己中心的な人間なだけ、ということです。
セクマナなんて考え方は、1ミリも持ち合わせていないでしょう。
じゃあ『本当のS』とは・・・
気遣い(=セクマナ)のある人、つまり『本当のS』とどういう点が『自称S』と違うのか。
例えば、SMの代表的なプレイである緊縛プレイ。
麻縄を使って全身を縛り上げ、相手を身動きできなくさせるプレイです。
あれは、その辺のホームセンターで買ってきた縄をそのまま使うわけではありません。
詳細は省きますが、縄を煮たり、オイルや蜜蝋を塗ったり、表面を焼いたりと、その事前準備には多くの時間と労力を必要とします。
それらは全て、縛られる側に不快感を与えず、気持ちよくなってもらうための行動に他なりません。
例えば、同じくSMの代表であるロウソクプレイ。
あれは、普通のロウソクよりも「融点の低いロウソク」を使用しています。
それだけでなく、人体において皮膚の厚い部分に垂らしたり、高い所から落としたりすることで、温度の調整をしてやけどを防ぐ技術が不可欠です。
それももちろん、Mの女性に快楽を味わってもらうためです。
快楽に変換しきれないような苦痛を与えて自分だけが喜んでいるようでは、決してそのプレイの愛好者であるとは言えないのです。
最近では、『S』とはサディズムのSであると同時に、サービスのSでもある、などという言葉も耳にします。
その考え方はとても素敵で、その通りでしょう。
つまり『本当のS』とは、
などの、セクマナのある人を指します。
Sの人間が性的に満足するような行為は、それを受け入れてくれる相手がいなければ成り立ちません。
だからこそ、ちゃんと相手の方と話し合って心からの同意を得ることが必要ですし、女性にも満足してもらわなければなりません。
自分が満たされるために、相手を満たすということ。
それは人と人が最も深く繋がるセックスという行為の基本です。
自分をSと思う方は特に意識しなければならないことかもしれません。
『本当のS』であるために、改めて、自分を受け入れてくれる相手への感謝を表してみるのもいいかもしれませんね。
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