童謡『木星人と火星人』
むかーしむかし、あるところに木星人がおりました。太陽系で1番大きい惑星である木星ですが、−140℃とめちゃめちゃ寒く、家から出ることができません。また、観光地のない木星では特にすることがなく、とても退屈なのです。
ある時、とある木星人が望遠鏡を使って空を眺めていました。
「おらが星よりも面白そうな星はねえだがや?」
すると、いままで見たことがない星を見つけました。
土色の木星と比べて、燃える炎のように赤い色をした星です。
「ありゃーなんか燃えてるだっぺか」
その燃えるような赤い星に木星人は「火星」と名づけ、なにか見えないものかと、毎日眺めていました。
そしてついに、なんと火星人を見つけてしまったのです。
「おらたつ以外にも人がいたんだっぺか」「会ってみてえなあ」と、喜んだ木星人は、さっそく火星へと旅行をするこに決めました。
が、木星から火星まで約9億8千万キロと、旅行というにはあまりにも遠いため、いっそのことみんなで移住することになりました。
今まで他の人を見たことがない木星人は、ワクワクが止まりません。
そして火星へとたどり着いた、木星人はそれはそれは驚きました。
望遠鏡では小さくてわからなかったのですが、火星人は、木星人である自分たちと姿かたちが似ていたのです。
一方、火星人は急な来訪者に驚きました。
自分たち以外の人を見るのは初めてでした。でも、急な来訪者はやっぱり自分たちと似ていて、どこか他人じゃないと感じ、木星人を歓迎しました。
木星人は火星人の異文化交流は本当に刺激的で、一緒にいることが楽しく、気づけば数年、数十年経ってました。
それだけ長く一緒にいた彼らは徐々に惹かれ合って、幸せに暮らしていました。
というか、子どもまで作ってました。木星人と火星人のハーフ、新人類です。
でも砂だらけの火星は、子育てにあまり向いてませんでした。
そこで、火星を発見した某あの木星人は、また望遠鏡を取り出し、「もっと住みやすい星はどこかにねーがー」と探しはじめたのです。
今度はすぐ見つかりました。
灯台下暗しです。なんとすぐ隣の星が、青く美しく輝いているではありませんか。
彼らはさっそく、その美しい星へと引越しをします。
青く美しく輝いているその星では「ウミ」や「モリ」と言ったものが広大に広がっていました。
木星人も火星人も、今まで見たことのない美しい星を気に入り、彼らはこの星に永住することに決めました。
新しく発見した星で暮らすにあたって、木星人・火星人・新人類(木星と火星のハーフ)と、ややこしくなっていたので、彼らはこの美しい星を「地球」と名づけ、自分たちを「地球人」と呼ぶことにしました。
ただ、元・木星人・火星人を識別するために、新たに「オトコ」と「オンナ」という分け方を決めました。
しかし……地球という快適な星で生活しているうちに、木星人であったこと、火星人だったことを忘れていきます。
移住してから1,000年、10,000年、100,000年となると、もう自分たちは「地球人」でしかありません。
出会った頃はお互いが異星人であることを尊重し合っていました。
でも地球に来て地球人となり、そんなこと誰も覚えていません。
異星人としてお互いの文化の違いや価値観の違いをを大切にしていたのに…
地球人となった今、その違いが気に食わなくなってくるのです。
平和すぎた生活が、異星人であったことを忘れ、お互いの違いを争いの種としてしまったのです。
その日からオトコとオンナの戦いは続いています。
そうしてずーっとずーっと続く争いの中で暮らしていくのでした。
めでたしめでたし。
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